■まずSINの取得を
カナダで働くために欠かせないのがSIN(ソーシャル インシュランス ナンバー)。まず職探しの前にSINを取得しましょう。
まず申請書を最寄りのサービスカナダにて入手。必要事項を記入後、ビザやパスポートを持参し申請します。申請後、SINカードが郵送にて送られてくるため、必ず住所が必要になります。
さらに詳しい情報は「SINナンバーの取得」を参照してください。
SINカードは取得後、盗難や悪用を避けるために持ち歩かずに大切に保管しましょう。
■アルバイト探し
アルバイトを探すには、現地発行の日本語新聞のチェックは欠かせません。日系企業の求人はたいてい現地新聞のクラシファイド、またはウェブサイトに出ていますので要チェックです。
その他、英語環境で働きたい場合は、自分が働きたい会社やお店などに直接電話、または出向いていって空きのポジションがあるかマメに聞いて探すことになります。
ワーキングホリデービザは1年間と限りがありますので、レストランや日系のお土産や、旅行会社などで働く人が多いですが、最近では、カフェや日本食以外の 飲食店で働く人も増えてきました。やる気のある人にはたくさんチャンスがあります、思い切って現地の店や企業に挑戦してみてはいかがでしょうか。この場合 も同じように現地の人が利用するウェブサイトや新聞のクラシファイドにたくさんの求人が出ています。
■レジュメ・履歴書
履歴書はレジュメと言われ、学歴や職歴と共に、自己アピールを詳細にまとめたカバーレターを一緒に提出するとより効果的です。カバーレターで、自分はどのようなことが出来るのかを細かく書き出すことが大切ですね。
カナダは日本と違い職歴社会ですので、面接時に自分には何が出来るのか、今までどういう事をしてきたか積極的にアピールする事がポイントです。
英文の履歴書の書き方は下記のページが参考になります。
・英語の履歴書.com
・オールアバウトジャパン(ビジネス英語)
・英文履歴書実践マニュアル
■労働基準法
ワーキングホリデーで渡航する場合、現地で就労する方が大半だと思います。就労に関する法律は州によって違うのですが、最低賃金や労働時間の保証、またホリデーなどの基本的なことは仕事を始める前に知っておくと安心です。
参考までにバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州における、労働基準法のポイントをまとめたいと思います。
なお、 最新の労働基準法に関する全ての情報は、公式ウェブサイトにて確認してください。
労働基準局 Web: http://www.labour.gov.bc.ca/esb/ フリーダイヤル: 1-800-663-3316
●賃金について
最低賃金は、時給10.25ドル(ただしアルコールを扱う店は例外あり)。給料の支払いは多くの場合は、2週間に1回支払われます。BiWeekly支払いの場合(隔週)、支給日から支給日までの間は16日間を超えてはいけません。
給料からは基本的に、所得税、CPP(カナダペンションプランという国民年金)、EI(雇用保険)が徴収されます。労働者が自主的に退職した場合、雇用主は6日以内に給料を支払うことになっています。解雇された場合、48時間以内に給料を支払わなければいけません。
●労働時間と超過勤務
1日8時間、週40時間を超えると超過勤務になり、その分の賃金を支払わなければいけません。1日の超過勤務が4時間以下の場合、通常の1.5倍、4時間を超えた場合は2倍の時給額が支給されます。
いったん出勤すれば、実際の労働時間が30分であっても最低2時間分の賃金が支払われます(雇用者本人の体調不良などの都合で早退する場合は、実際に勤務した時間に応じて支払われます。)
同一雇用主の下で30日間就労した場合、年間10日間ある法律で定められた祝日を有給で休む資格ができます(祝日は働かなくても賃金がもらえるようになる ということです)。通常1日当たりの賃金が支払われます。祝日に出勤した場合は、11時間までは通常の1.5倍、それ以上は2倍の賃金が支払われ、それ以 外に有給の代休が与えられます。
●解雇
雇用主が万が一雇用者を解雇する場合、勤務期間が3ヶ月~1年未満の雇用者に対しては、1週間前までに書面による予告をすることが義務づけられています。 書面による予告が無かった場合、勤務した期間が3ヶ月以上の雇用者に対しては1週間分に相当する解雇手当を支払わなければいけません。
解雇の場合、賃金、手当などは2日以内に支払われます。辞職や退職の場合は6日以内です。
万が一、労働局に職場での苦情を訴えたい場合は、 http://www.labour.gov.bc.ca/esb/formsにあるComplaint Submission Formに記入して送信するか、または手書きのレターを送ることになります。電話での申し立ては不可です。
情報提供(編集協力):CANADA WATT