ワーキングホリデーとキャリアアップ

■「語学力」だけじゃない「国際人の条件」

「1年間、海外に留学していました」「外国にしばらく住んでいました」と言うと「それなら、外国語はペラペラだね」なんていう質問が返ってくることは珍しくありません。これはある一面で期待されて当然なのですが、これだけが全てだと勘違いされ、大切な部分が忘れられていることも珍しくないのではないでしょうか。
その部分とは海外で実際に生活をしてみて感じる価値観や文化の相違を実体験することによる日本的な価値観とのズレを肌で知ること。もちろん、日本で生活をしていく以上は日本的な価値観をリスペクトすべきですが、それ以外の価値観が存在するという事実を海外で生活してみることにより実体験として身につけていれば、国際的なビジネスの場などでも大いに役立つことでしょう。こうした感覚を身につけること、そしてそれをうまく活用し、アピールできるようになれれば語学力以上にキャリアとして注目されることになります。

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■時代は変わった! 期待される国際感覚

ほんの数年前まで、ワーキングホリデーといえば「1年間、海外で遊んできたんだろう?」程度の感覚で見られることも残念ながら珍しくありませんでした。
しかし国際化が進み、多くの業界で海外との取引が珍しくなくなった時代において国際感覚を身につけた人材への企業の視線は大きく変化しています。特に日本から海外への留学人口が減少する中、海外での生活を通じて日本と海外の間での社会観、経済観、宗教観など様々な感覚の違い、価値観の違いを実際に体験したワーキングホリデー経験者に注目が集まっています。

■政府も積極支援

日本から海外を目指す留学人口が減少し「内向き」とも言われる現代の若者に対して危機感を抱いた日本政府も積極的な支援策を始めています。たとえば厚生労働省では2013年より留学斡旋会社の業界団体でもある「一般社団法人海外留学協議会」に事業委託する形で国際交流を活用したキャリア形成支援事業『グローバルエース』を通じ、ワーキングホリデーを始めとする海外体験へのキャリアサポート/就職支援プログラムを実施しています。
また昨今、新たなワーキングホリデー対象国としてスペインやポーランド、ハンガリーなどとの政府間協議が開始され、ワーキングホリデー制度の拡大を支援する積極的な方針が示されており、ワーキングホリデー制度は日本の若者に対して国際感覚を身につける為の制度/手段としてさらに注目されるようになりました。

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