■ワーホリにパソコンを持っていくために
海外でも情報の収集やメールのチェック、ブログの更新などをスマートにしたいということでワーキングホリデーにノートパソコンを持っていく人もいるかと思います。
ほとんどのノートパソコンはそのまま海外で使うことができますが(ただし、メーカーによっては保証対象外となる場合があります)、実際に持ち出して使う際に気をつけたい点をいくつかまとめてみました。
●軽い機種を選ぼう!
新しくパソコンを購入する予定のある人はパソコン選びから始める事になります。この際に優先して考えたいのは重量とバッテリーの持続時間。特に重量はあちこち旅行を計画している方には重要なポイントです。1キロ程度までの機種を選択するのがお勧め。この際、変圧器の重量にも注目です。
身軽に行動するためにはパソコンのこだわらず、スマホやタブレットで代用することも考えてみましょう。
●電圧とプラグの形状をチェック
海外でノートパソコンを使用する際に気をつけなければいけないのは電圧の違いです。日本は家庭用コンセントの電圧が100ボルトですが、海外はそれより高 いのがほとんど。カナダの場合はコンセントの形状も日本と同じで、電圧は110ボルトとあまり変わりませんからそのままコンセントに差し込んでも使用でき ますが、その他の国の場合、プラグを交換しなければ差し込むことさえできません。
しかし、変換プラグを利用してのコンセントにそのまま差し込んでしまう前にもう一度確認してほしいのがノートパソコンに付属した黒い箱状の変圧器に書かれた情報です。
ここにはその変圧器がどれだけの電圧に対応しているかが書かれています。ノートパソコンの場合、現在ではほとんどどの国でも使用できるように240ボルト まで対応していると記載されていますが、周辺機器にはそうでないものがまだまだたくさんありますから、注意が必要です。
< 国別の家庭用電源の電圧一覧>
【国 名】 | 【電 圧】 |
オーストラリア | 230ボルト |
ニュージーランド | 230~240ボルト |
カナダ | 110ボルト |
イギリス | 220~230ボルト |
フランス | 220ボルト |
ドイツ | 220~230ボルト |
アイルランド | 220~230ボルト |
デンマーク | 220ボルト |
ノルウェー | 230ボルト |
韓国 | 110ボルトと220ボルトが混在 |
台湾 | 110ボルト |
香港 | 220ボルト |
●見逃しがちなもう一箇所の要注意箇所
変圧器が対応しているからといって、変換プラグを使用してコンセントに差してしまうと危険が! コンセントと変圧器をつなぐ線が240ボルトにまで対応していないケースが多いからです。これは結構、見逃しがちなポイントで場合によってはケーブルが異 常に熱くなったり、焼けてしまう可能性も。ケーブルが何ボルトまで対応しているかはプラグの部分に小さな字で記載されていますのでチェックしておきましょ う。もし240ボルトまで対応と書かれていれば変換プラグを購入するだけでそのまま使用することができます。 右の写真のプラグの場合、カナダではでは使用できますがオーストラリアやヨーロッパ各国では使用できないということになります。
ケーブルが対応していない場合、変圧器とコンセントをつなぐ間の線だけを新たに購入することになります。この線ですが簡単に変圧器から取りはずす事ができ ます。変圧器側の差込口の形状はほとんどの機種で世界共通の形状を採用していますので、海外の電気店で安く(オーストラリアの場合は700円ほどでした) 購入することができます。
Mac(アップル社製パソコン)の場合、変圧器は240ボルトまで対応していますが、特殊な形状のプラグを採用していますので、同社のオンラインショップなどで変換プラグを購入することができます。
●海外には手荷物として持っていこう
ノートパソコンはスーツケースに入れず、手荷物として持っていくのがお勧めです。この場合、搭乗前の保安検査でパソコン本体だけを取り出して、カバンとは 別にエックス線検査を受けることを求められることが多いので、予め取り出しやすい場所に入れておきましょう。(乗り継ぎのトランジットの際にも再チェックされる場合があります。)
また、新品のパソコンを持っていく場合、梱包用の箱に入ったままの状態ですと販売目的と解釈されて関税が課税される場合があります。また、検査の際にパソコンの電源を入れてチェックをされる場合もありますので、必ずセットアップを完了し、必要なファイルや設定を加えた上で、個人所有・使用が目的であることを明確に示すことができるようにしておくことがポイントです。
■そのパソコン、本当に必要?
ここまで具体的な持ち出しについて書いておきながら恐縮ですが、本当にパソコンを持って行くことが必要かを考えてみることも大切です。パソコンがあると移動の邪魔にもなりますし、盗難の心配も増えます。最近はスマホやタブレットで事足りる事も多いですね。
ですから、本当にパソコンが必要なのか、という原点に立ち返って考えてみることも大切だと思います。